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花ごよみ

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春蘭(シュンラン)

春蘭は、北海道から九州に広く分布し、日本を代表する野生ランです。シンビジウムの仲間で、主に里山や人里に近い山地の雑木林などに自生し、古くより季節の花や祝いの花として親しまれてきました。
この仲間は古くから東洋ランと呼ばれ、古典園芸植物として親しまれています。

春蘭のジャンル

変異種が山で発見され現在の品種として受け継がれています。
大きく分類して斑入りの【柄物】・赤やオレンジの色花などの【花物】・【小型種(羅紗)】などに分類されています。

開花

3月中旬より4月

植替え時期

春、秋

肥料

春:秋

育て方のポイント

半日陰になる風通しの良い場所を好み、30~50%の遮光下がよく、夏は葉焼けを防ぐために75%の遮光をするとよいでしょう。
冬は、凍結しないように保護します。鉢植えは棚下や無加温ハウスの日陰などに置いて花芽を保護します。

水やり

用土や環境により異なりますが、基本的には用土が乾いたら水やりをします。春と秋と冬は朝、夏は夕方から夜に(気温が下がってから)、たっぷりと与えます。

肥料

春と秋に置き肥を施します。一鉢に1個分(半分に割って使います)

用土(鉢植え)

鉢は、根が太く長いので深めのものが適し、通気性を好むので、鉢穴が大きめのものがよいでしょう。春蘭専用鉢をお勧めいたします。
用土は、通気性と水はけがよい粗めのものがよいでしょう。春蘭専用の培養土お勧めいたします。

植え替え

植替えは、2年に一回もしくは毎年、春か秋に行います。傷んだバルブや根を整理し、切り口から病気が侵入しないように注意します。バルブが1cmくらい埋まるくらいに植えつけます。植え替えをした株は最初の1週間は少し日を弱くして強い風を避け(密閉はしない)、その後元の場所に戻します。
*あくまで標準的な栽培方法です。 関連資材はすべて取り扱っております。
ご相談くださいませ。

春蘭用語解説

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縞斑しまふ
植物の葉の中に現れる斑入りの一つで筋状の模様のことをいう。 縞には2タイプあり、筋状の斑が葉先まで抜けないタイプを通常は【縞】といい最も多いのがこのタイプである。中透縞*(葉の周縁部に紺覆輪をかけ、中が白または黄に抜けたものをいう。金閣宝などが代表的)などに進化しやすく縞の安定性が非常に高い。もう一つは、筋じょうの斑が葉先まで抜けるタイプを【棒縞】といい、不安定な縞である。
中透なかすけ
葉の周縁部に紺覆輪(緑の縁取り)をかけ、中が白または黄に抜けたものをいう。人気のある芸である。花も葉と同様な中透で咲くものが多く、花と葉両方が楽しめる。
中押縞なかおしじま
春蘭の用語で、中透縞の中の紺覆輪が深く入った重厚さを感じさせる芸。代表的なものは朱天王。
紺縞こんじま
浅めの萌黄地に紺(緑)の縞が入る芸をいう。
覆輪ふくりん
葉の外側に斑があるものをいう。中透け縞とは逆の芸になる。柄物の代表的なもので、安定感のある斑である。覆輪にも幅広い物やごく浅いものもあり多様である。花にも葉と同様に覆輪が出るものが多く。花と葉両方が楽しめる。
覆輪縞ふくりんじま
覆輪と縞が重複して現れる芸をいう。
中斑なかふ
葉の周縁部に紺覆輪(緑の縁取り)をかけ、中が白または黄に抜けたものをいう。中透との違いは、春蘭でいうと中の斑模様とのコントラストが強くないものをいう場合が多い。
三光中斑さんこうなかふ
中透の浅い緑の覆輪(紺覆輪)があり、その内側の中透状の斑の部分の葉の層の中に入る緑の縞が入る立体的な複雑な美しい芸である。斑と斑の間に緑が入るためブルーがかった緑の色合いをみせる。この色を銀ネズという。
先斑縞(峰)さきふじま みね
葉の先端部から中ほどにかけ白または黄色の散斑が現れるもの。
散り斑(散斑縞)ちりふ ちりふじま
緑の地に、白から黄色の縞が途切れたような短い筋状の斑が入ること。固定性が高く花にも同じような斑模様が出るものが多い。
虎斑とらふ
不規則に面で現れる斑模様。おおよそ黄色で出ることがほとんどである。
あけぼの
葉の展開時に葉元から白から黄色のぼんやりした斑模様が現れるもの。強く斑が残った場合{曙虎}という。
蛇皮じゃがわ
虎の一種で葉脈の中の網目模様が浮き上がったもの。代表的なものは守門龍。
幽霊ゆうれい
葉全体に葉緑素をまったく持たない状態。縞や覆輪から稀に出ることがありますが、最終的には葉焼けして枯れることが多い。
ウィルス模様ウィルスもよう
(バイラス斑紋) バイラスはんもん 
栽培中に他のウィルスの株から感染して、いわゆるモザイク斑を出すことがある。新芽から葉が展開して五分くらい(夏ころ)できてから見えだすことが多く、成長すると消える場合もありますが、感染が他に広がる可能性が高いので。すみやかに処分しなければならない。 しかし、なかには判断のつきかねるものもある。
甲竜こうりゅう
葉の表、裏(まれに)面に、隆起したひだで、葉の上に葉が重なったような芸。葉の両側にあたる2枚のひだが1組となっている。2組の甲竜が出るものを二面甲竜、これが葉の全面にでたものを雅糸龍(がしりゅう)または総雅糸(そうがし)という。
熨斗葉のしば
葉が筒状に癒着して、熨斗のような形になった葉を熨斗葉という。
鈴虫剣すずむしけん
葉の先端部の葉脈の延長に突起が生じる芸で葉の表面よりも突起が出る葉芸。
広葉ひろば
葉の巾が標準個体よりも特に広いもの。
丸止めまるどめ
通常先が尖る葉が、丸くなったもの。春蘭の理想的な葉の形の一つで評価・人気が高い。 変わり花の可能性もある。チャボ(小型種)に多い。
燕尾えんび
葉の先端部が燕の尾のように二叉に分かれる葉芸。
樋葉といば
葉の断面が平らなものからV字形までいろいろあるが、特に鋭角なV字になるもの。
コンペこんぺ
葉に淡い緑の突起が現れる芸。葉のふちに出るもの、葉の先端に出るもの(水晶芸)、葉の中心に出るもの(不動芸)などがある。
羅紗地らしゃじ
葉の表面に凸凹があり、艶消しになるもの。葉型もつまり、葉肉ある丸葉になるものが多く羅紗チャボといわれる。花も丸く、小型のものが多く、マニアの人気が高い。
地合いじあい
葉の質感などを表現するときに使う。
サシミさしみ
一番状態のよい部分を株分けしたもの。通常、新木+新木の一番成長に有利な一番良い部分のこと。購入時は一番条件よくお勧めできる部分。
紺が押すこんがおす
柄物の斑の部分に緑がのってくる状態。
ガケがけ
春蘭の株の中で、葉はあるが根がなくなっている状態。例えば、5本立ちで根が前3本のみの場合、後ろ2本ガケという風に表現します。
トチとち
春蘭の葉が落葉しバルブ(芋)になった状態。例えば、2本立ちにバルブ(芋)付きの場合はトチ付き2本立ちと表現します。
こん
緑のことを蘭の世界では、紺といいます。例えば、濃い緑の葉の場合は紺地が強いと表現します。

風らん(富貴蘭)

樹木や岩の上に着生する、常緑の多年草です。花は甘い香りがあって、特に夜に強く香ります。江戸時代から愛好される伝統園芸植物のひとつで、伝統的な園芸品種の一群を特に「富貴蘭(ふうきらん)」と呼びます(江戸時代より現存する品種もあります。)

開花

6,7月

植替え時期

4,5月

育て方のポイント

半着生蘭なので一年を通して、風通しのよい明るい日陰で育てます。朝日が当たるとなおよいでしょう。冬は北風が当たらない凍らない場所に置きます。
凍るような場所の場合暖房のない室内に取り込むなどしてもよいでしょう。凍らすのは厳禁です。無加温のフレームがあれば最適です。

水やり

年間を通じて素焼き鉢の水ゴケ植えの場合は表面が乾いてからたっぷり水やりをします。 水やりが風らん管理での一番のポイントになります。

肥料

肥料はなくても育ちます。活力剤を使用すると効果的に栽培できます。

用土(鉢植え)

素焼きの鉢(着生蘭なので素焼き鉢が管理しやすい)に水苔で植えつけます。

植え替え

水ゴケ植えの場合、毎年植え替えます。その際、古い苔は全部取って新しい苔を使用します。内部が中空になるように植えます。暖かくなってきた4月から5月が適期です。
植え替えをした株は最初の1週間は少し日を弱くして強い風を避け(密閉はしない)、その後元の場所に戻します。
*あくまで標準的な栽培方法です。 関連資材はすべて取り扱っております。
ご相談くださいませ。
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富貴蘭用語解説

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附けつけ
葉と葉元の離脱層(葉が落ちる時の境目) 附けには色々形があり、波型・月型・一文字型などがある。
ぜつ
花の一番下の部位の名称。
きょ
花の部位の名称。舌の下方に伸びる筒状の管。
おさ
葉と葉の間隔を指す。(例)筬が緩い⇒葉と葉の間隔が広く緩いイメージのこと。
泥軸どろじく
軸に色素が見えるもの。
青軸あおじく
軸に色素が無くクリアな緑色のものが多い。
泥根どろね
成長期の根先の色が、茶色または赤茶色になるもの。
青根あおね
成長期の根先が、クリアな緑色で他の色素がないもの。
ルビー根    ね
成長期の根先の色が宝石のルビーのような色のものをいう。
天葉てんば
一番上の葉のこと。
タチ
新しい葉が伸び始めた時の呼び名。刀の見立て。
立ち葉た ば
軸元から葉が立ち上がっているものをいう。
姫葉ひめば
つけ(葉と軸の境目に見える節)の高さ葉先の位置が同じくらいの湾曲葉。
豆葉まめば
普通の富貴蘭と違い葉肉が厚く葉丈が詰まったもの。
鑢葉やすりば
普通の富貴蘭と違い葉肉が厚く葉丈が詰まったもの。(例)鑢高隈
羅紗葉らしゃば
葉の表と裏にざらざらに荒れた葉質になったもの。(例)紅孔雀
覆輪ふくりん
斑の模様が葉の周囲に出たもの。富貴蘭の代表的な柄の一つ。(例)富貴殿
中斑なかふ
葉に入る縞柄の斑が葉の中心部に集まったもの。斑は葉先まで抜けない。
しま
葉に現れる筋状の斑の模様の一つ。
コート目    め
縞柄の中で非常に繊細な縞柄を見せるもので見た目が少し地味な状態。  (例)コート目最上⇒非常に細かく縞が入り抜群のクオリティーの縞柄を指す。
虎斑とらふ
白や黄色に不規則に現れる曙状の斑。縞とは全く別の斑の一つ。
すみ
水に墨を垂らした時のような縞状の模様が富貴蘭の葉の表や裏に現れたもの。
当たりあ  
新しく株元などに出る子供や花になるもののが、出始めた芽のことをいう。
うぶ
子供を生んでないまだ若い株のこと。
暗むくら 
斑の色が徐々に見えにくくなっていくこと。
芯止まりしんど   
富貴蘭は葉が上へ成長するが、その一番成長する天葉が何らかの影響で枯れ落ちて 新しい葉が出てこなくなった状態。
今ハゼいま   
斑の模様が葉の出始めからはっきり見えているものをいう。天冴えともいう。
後暗みのちくら  
最初ははっきり見えていた斑の模様が見えにくくなっていくもの。
後ハゼのち   
出始めは見えなかった斑が葉の展開と共に綺麗に見えるようになっていくもの。後冴えともいう。
本芸ほんげい
品種の特徴が良く現れたもの。
実生みしょう
種を発芽させて出来たもの。
本性品ほんしょうひん
本性品(オリジナル) 実生品とは異なり従来からの天然のもの。
メリクロン(登録商標)
蘭の組織を無菌培養して育成された複製品の蘭の苗。
芽変わりめが   
従来無かった斑などの変異が栽培中に起こったもの。
割子わりこ
株立から株分けして独立した苗のこと。
暴れるあば   
斑の模様が出すぎたりなくなったりして不安定な様子。
コンペ
葉の変異で出てくる突起をさすが(お菓子の金平糖にみたてた名称である)、富貴蘭ではコンペが葉の中に縞状に入って葉変わりを起こしたものをいう。。

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